蘇州と言えば、「東洋のベニス」と言われ、水郷もいくつかあり、中国のなかでも古い時代の良い所が残っている場所が多い地区で、その中でも、有名な観光地が「山塘街」です。
山塘街ってどんな所?
ここは、1000年以上前の唐の時代に開かれ、蘇州城と虎丘という場所を結ぶ、水路の街として造られました。
蘇州城から虎丘までの全長が7華里(約3.6km)ある事から「七里山塘」とも呼ばれていて、中国の歴史文化街区に指定されている場所です。
「七里山塘」とも呼ばれてますが…
さらに別名として、「七狸山塘」とも呼ばれています。なぜ、そんな別名があるかと言うと、
明の時代に地域の平安を祈念して、山塘河にかかる橋の所に、7匹の狸を設置したので「七狸山塘」とも呼ばれています。
ただ、この狸がほんとに狸???猫じゃないの???ってレベルなので、7つ全て見つけるのは至難の技かもしれません。
7体全てに違う名前がついていて、富や学問、幸福、健康などを現しているそうです。
橋のたもとに設置してあると言われていますが、お店の店先にいる場合もあるので、お店がお休みの日やまだ開店していない時間だと、残念ながら見る事ができそうにありません(汗)
ただし、七体の狸を全て見ると幸せになれるっていう言い伝えもあるそうなので、散策をするついでに探してみては如何でしょうか???
野菜市場も体験できる場所
山塘街駅の3番出口をでてすぐ左にある建物の中に、野菜や魚、肉、果物の市場があります。
日本にはない野菜や、日本では見た事のない物があってりして、市場の中では中国語が飛び交って、ローカル気分が味わえますよー!私は「市場」とわれる場所が好きなのでおすすめです。
今でも、こんな乗り物もあって楽しいですよね(笑)
ただし、金額は交渉になるので注意が必要ですよ!
山塘街から遊覧船にのって、虎丘へ
山塘街から東洋のピサの斜塔と呼ばれている「虎丘」まで遊覧船で行く事ができます。
遊覧船は50元(今は850円)
手漕ぎ船だと60元(今は960円)
ただし、手漕ぎ船は、外国人だと分かると、1人100元と言ってくる場合があるので、交渉が必要になったりします。
そんな面倒はイヤだし、ぼられるのも避けたい場所は、遊覧船に乗った方がいいかもしれません。
「虎丘」は交通の便があまりよくないので、山塘街から船で行くのがおススメです。
「蘇州に遊びて虎丘に遊ばずは遺憾なり」という言葉があるほど、虎丘は有名な場所です。
虎丘は呉王が埋葬された場所で、埋葬された3日後に白い虎が現れたといい伝えられていて、丘の形が虎がうずくまったように見えるという事から「虎丘」と言われています。
ここには、「東洋のピサの斜塔」と言われている傾いた塔もあって、ここの傾きは、地盤沈下で傾いているので、1階部分のみが見学可能です。
この虎丘には、目の不自由だった僧侶が夢のお告げで掘った井戸の水で、目が治ったり、呉王が刀の試し切りをした石があったり、色んな伝説がある場所です。
虎丘については、また別の機会に詳しく書かせて頂きますね。
まとめ
山塘街は、街を歩いて散策するのも良し、船の上から古い街並みをみるのも良い場所で、大運河の一部として「世界遺産」に登録された場所です。
古い商店街の雰囲気が味わえるので、おススメです。
ただし、トイレは公衆トイレでとても混むし、トイレットペーパーがなかったりするので、地下鉄の駅などで済ませておいた方がいいかもしれません。
散策に疲れたら、安心の味を求めて「スタバ」もありかもしれません(笑)